大工


【コラム】  親方の技を盗んで大工になる。


かつての日本の家創りは一般的な在来木軸組工法で

杉や檜等地元の山から切り出された木材を製材所に運び適材適所に

部材をとり乾燥させたものを大工が加工して組み立てていました。

組み立てた家は大工や左官、屋根葺き、建具など

それぞれの持ち場で職人が腕を奮って完成させていました。

それぞれの職人の上には親方がおり、

厳しい徒弟制度で親方によって伝統や技を伝える仕組みによって

厳しく鍛えられていたのです。 

最近ではその徒弟制度そのものが土台から揺らいで

職人魂という言葉も少なくなったように感じます。 

特に大工の新弟子は親方の家に住み込み大工として生きる

処世術や技術を学び年季明けした後は一定の期間は年期奉公をしてから

大工職人として歩む。






【interview】


新山政和さん  


私は中学卒業後、15歳で、日置郡一と言われた名匠・垣内実弘さんに弟子入りして22歳で独立しました。職人は自分のやり方を通す人が多いのですが、私は若い時から他人の教えを乞うことが好きでした。家づくりも、いろいろな人の建てた家を見て回り、良いところがあれば取り入れてやってきました。その積み重ねで行き着いたのが今の作り方です。   Jログ工法の話を聞いた時、すぐに、これだと思って、すぐ見に行きました。とくにシェルターはいいと思った。もともと木を使うのは好きなのですが、やはり命が大事です。今から生態系が変わって70m級の台風や竜巻がくると言われています。それにも耐えられる。木は動くからいいんです。地震、直下型が来ても。鉄筋コンクリートは弱い。日本の国には木の家が一番いいと思っています。そこにちょっとした遊び心や粋も大切にしています。質の良い木の家を作るためには、森や木を熟知した腕のいい職人が必要なのです。 常に、自分がお客さんになったつもりで考えて取り組んでいます。正直に、お客様と信頼関係を築きながら良い家づくりに取り組み、日本の森と山、環境を守り、文化を継承していきたいと思います。 

新山建築

木をふんだんに使い、昔ながらの技術で作り上げる木造住宅。まるで森の中にいるような家を目指しています。

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