シェルターのある家

シェルターのある家

2011年東北大震災、2016年には熊本で巨大な地震が起きました。また異常気象による異変、特に集中豪雨は水害に弱い日本列島の弱点を露呈しました。人の手の入らなくなった里山で山から河川流域に甚大な被害をもたらしています。それらは現代の土木工学から建築技術までもが根底から覆されようとしています。

自然の脅威に打ち勝つ事は不可能かもしれませんが、建築を生業とする者の責任として少しでも安らかな暮らしを応援出来るならばと「シェルターのある家」の開発に取り組んでいます。

「シェルターのある家」の発端は近隣の製材関係者が木材のみで開発した新工法です。新しい取り組みと聞き、早速見学をさせてもらいました。在来工法を活用した画期的な仕組みでその家は造られていました。見るからに強固な構造体で、その強度は試験データでも証明されていたのです。

ちょうど在来木造工法にも何か新しいアイデアが必要だと考えていた矢先のことで、これならすぐ実用化出来ると考え、お客様に提案を重ねました。

当社のような建築事業形態では年間建築戸数は10棟にも満たない程ですが、「シェルターのある家」を紹介すると、木造住宅の地震に対する備えに興味を示していただき、すでに2棟の建築させて頂きました。

居室1部屋を更に強固にすることで家全体の強さにつながります。人が集まるリビングや寝室をシェルター化する事で日々の生活に大きな安心が生まれると自信をもっておすすめしています。