建具
【コラム】建具職人 復活か。
ライフスタイルに合わせた家創り・・・見直される建具職人。
西欧の建築は石の文化と言われ、日本建築は木と紙の文化と言われる。
障子、襖、引き戸、雨戸まで全て木と紙を材料とし、これらは建具職人の手に依る仕事だった。
やがて生活様式が西洋化されサッシやガラス貼りの住宅が増え,障子や襖等は少なくなり雨戸やガラス戸に至っては殆ど設えなくなってきていた。
しかしここに来て和風の趣の家が何となく心地良いと評価されるようになり伴って障子や縦格子を組んだりキッチンや洗面台等水回りに和の雰囲気を施す住宅が増えている。
木の持つ優しい風合いの建具や和風モダンなデザインは日本人としての感性を目覚まさす。
健康志向、和の落ち着きある空間など住む人のライフスタイル沿ったインテリアを実現するために 建具職人の感性が求められています。
【interview】
有限会社 牧迫建具
技 木の性質を知って適材適所を考えるのは大工さんと同じ、
建具は使いやすさはもちろん、強度がありそれぞれの住宅の個性に合った意匠で提案します。
近年住宅にも健康志向を求める施主さんが増え木や漆喰等の塗り壁を使った
自然素材の家創りが増えてきています。
私どもの建具にも木を使ったオリジナルのキッチンや収納棚などの要望も聞くようになり
全体の3割ぐらいの方が木を使った家創りに興味を持っているのではないかと思っています。
かつてはサッシの普及とともに我々の仕事が建築の世界では隅に追いやられたように感じていましたが、健康志向の高まりで木そのものが見直され今また新たなニーズを挑戦しようと思っています。
このような家創りにお客様が喜んで頂く為に私達の伝統技術や職人の技が活かせるようになって来てるよう思うのです。施主様や若い人の感覚を学び商品作りに活かしていこうと思います。
新山さん達や他工務店の現場へ出向くことも多々あるのですが何本か桟を持って雰囲気に合うように色を合わせたりデザイン意匠を考えてみる事も多くなりました。
私達も日々勉強ですがもっと若い大工さん達に建具のことだけではなく要望に応える等してもっと応援していきたいですね。
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