建築板金工事


【コラム】板金職人の勘所


水の逃げ道を計算し美しく仕上げる。

主に屋根工事、雨樋、外壁全般の雨対策工事や塗装工事等を施行するのが建築板金やの仕事です。 

まず第1には雨を建物内部に侵入させないこと、台風等大風にも耐えうる強度をもっていること、

建物に合った意匠を施し美しく仕上げます。

職人は水の性質を知りいかなる気象条件にも耐えうる、水をコントロールする緻密な計算と匠の技で板金加工していきます。 

家にはさまざまなデザイン、複雑な構造の屋根等があり込み入った場所等経験に裏打ちされた匠の技があってこそ家内部に水を侵入させる事なく美しく仕上げてあるのです。







interview


川畑板金塗装 


私のこだわりは「水の浸入は絶対にさせない」。

その事を肝に命じて仕事に取り組んでいます。 

木造の家創りは多くの人の手を経て丁寧な手仕事に依って建てられています。

木の良さは木目が美しい、木の香りがして部屋が空気質に優れ自然な湿度に保たれています。

しかし最大の弱点は燃えやすく水に弱いところです。

火は防火基準により厳しく制限されていますが雨漏り等の水の問題はいたる住宅で起きています。

特に台風の多い南九州では雨風に対しての対応が職人の力量として問われる事になっています。 

美しい柱や壁材、電気に頼る暮らしを守るのが板金職人さんの努めかもしれません。

特に先代から厳しく言われたのが建物の立ち上がり部分の処理です、異質な物同士での境辺りでどうすれば水をコントロールするか雨の中の水の流れを想像して板金を加工しています。 

最近は美しい仕上がりの既製品等をよく目にしますが長い年月を要求される家で果たして大丈夫かなと思う事もしばしばです、また接着剤やコーキングを多用する現場を見かけますが経年劣化で必ず問題となるだろうと危惧することもあります。

まだまだ昔の磨かれた技の職人による手仕事には叶わないと自信を持って言います。 

新山建築

木をふんだんに使い、昔ながらの技術で作り上げる木造住宅。まるで森の中にいるような家を目指しています。

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