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私達職人集団で造り上げる家はまさしく阿吽の呼吸で生まれると思っています。

だから私達は、今まで「声を大にして言う」というような伝え方をして来なかった。 

しかし今の時代、職人といえども外に目を向け情報に敏感にならざるを得ない。

また同時に、私達も職人として伝えるべき事がある事を知りました。

それは、多くの家を受注することを目的にしているわけではありません。

ただ、私達職人が奮闘している家創りの中身、言い換えれば本質を知ってもらい

たいからです。

地域には豊かな山があり、そこに住む人達の暮らしがあります。

お金を出せば世界中あらゆる所からものを運んでくることができて、

それに包まれて暮らす事が豊かだという人もいるでしょう。

私達は違います。その地のものを使って、そこに住む人達のために、

そこに暮らす人々が誠意を尽くして仕事をする。

これが豊かな地域社会のあるべき姿だと思っています。

 山の木を使い、また木を植える。

子を育てるように職人を育てる。

このサイクルを持続可能なものにするためにも

私達も声を上げる事にしたのです。